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当院は、体外受精、顕微授精、受精卵(胚)凍結保存などの高度生殖医療の設備、技術、人員を擁しております。最新式タイムラプスインキュベーター、レーザーアシステッドハッチング、ピエゾ式顕微授精装置を駆使しております。安全管理として、停電時のための無停電装置、患者様および検体の取り違え防止システムを導入しています。卵巣刺激法についても、完全自然周期法、クロミフェン、レトロゾールによる低卵巣刺激法、レトロゾールHMGによる中卵巣刺激法、ロング法、アンタゴニスト法、ショート法などを、患者様ごとに個別化(テーラーメイド)し、過去の治療歴も参考にさせていただき、提案させていただきます。ART治療を初めてご希望のご夫婦はあらかじめ簡潔に説明させていただき前もって資料をお渡しし、後日「ART説明」外来をご予約していただき、個別に説明、質疑応答をさせていただいております。
下記いずれかの診断結果が出た場合、ART治療をご提案します。
ロング法、ショート法、アンタゴニスト法、クロミフェン法、レトロゾール法、自然周期法、デュファストン法などを患者様の情報から選択して提示しております。前周期に経口避妊薬(ピル)を使うこともあります。患者様によって、もしかすると周期によっても最適な刺激法がある筈(テーラーメイド)であると考えて選択してまいります。また今後の研究報告や実績などにより、この選択法を修正改良してまいります。
採卵を行う前周期の基礎体温高温相の中間当たり(予定月経の約1週間前)よりGnRHアゴニスト点鼻薬を開始します(1日4回、左右いずれかの鼻腔に1噴霧、約6時間ごとに)。GnRHアゴニスト点鼻薬は採卵決定時の最終刺激前まで継続します。前の周期に経口避妊薬(ピル)を使うこともあります。月経開始後3~6日目に来院していただき、ホルモン採血・超音波検査を行い、卵巣刺激の注射(hMG製剤、FSH製剤)の開始日を決めます。採卵決定まで連日注射し(卵巣の反応性によっても異なりますが、通常7~12日間)、数日間の注射の後にホルモン採血・超音波検査により卵巣の状態を観察します。卵胞成熟のため、採卵の36時間前に最終刺激としてhCG注射を行います。
月経開始直前、もしくは月経開始1日目に来院していただき、ホルモン採血・超音波検査を行います。月経が開始してすぐにGnRHアゴニスト点鼻薬を開始します(1日3回、左右両方の鼻腔に1噴霧、約8時間ごとに)。GnRHアゴニスト点鼻薬は採卵決定時の最終刺激前まで継続します。前の周期に経口避妊薬(ピル)を使うこともあります。GnRHアゴニスト点鼻薬開始の翌日もしくは翌々日から連日の卵巣刺激の注射(hMG製剤、FSH製剤)が開始します。数日間の注射の後にホルモン採血・超音波検査により卵巣の状態を観察します。卵胞成熟のため、採卵の36時間前に最終刺激としてhCG注射を行います。
月経開始2~3日目までに来院いただき、ホルモン採血。超音波検査を行い、卵巣刺激の連日注射(hMG製剤、FSH製剤)を開始します(卵巣の反応性によっても異なりますが、通常7~12日間)。前の周期に経口避妊薬(ピル)を使うこともあります。数日間の注射の後、ホルモン採血・超音波検査により卵巣の状態を観察し、最大の卵胞の大きさが直径14mmに到達する時点から血中ホルモン値を参考にして、排卵抑制のためのGnRHアンタゴニスト製剤を卵巣刺激の注射と併用します。hCG製剤の投与、もしくはhCG製剤とGnRHアゴニスト点鼻薬の併用を行い最終刺激とします。
月経開始2~3日目までに来院いただき、ホルモン採血・超音波検査を行い、卵巣刺激の連日注射(hMG製剤、FSH製剤、卵巣の反応性によっても異なりますが通常7~11日間)および黄体ホルモン製剤であるデュファストンの内服を開始します(1日2回、朝夕食後各2錠、合計4錠)。前の周期に経口避妊薬(ピル)を使うこともあります。数日間の注射の後、ホルモン採血・超音波検査により卵巣の状態を観察します。最終刺激としてhCG製剤の投与、もしくはhCG製剤とGnRHアゴニスト点鼻薬の併用を行います。デュファストンの内服は最終刺激まで継続します。
月経開始3日目までに来院いただき、ホルモン採血・超音波検査を行います。月経開始3日目からクロミフェン内服(1日1錠夕食後)を開始します。クロミフェンの内服は採卵3日前まで継続します。生理7~8日日以降は卵胞発育の程度によりhMG製剤、FSH製剤を隔日あるいは連日注射します。最終刺激としてGnRHアゴニスト点鼻薬を採卵の36時間前と35時間前に行います(左右両方の鼻腔に1回ずつ噴霧)。
月経開始2日目までに来院いただき、ホルモン採血・超音波検査を行います。月経開始2日目からレトロゾール内服(1日1錠食後、場合により1日2錠)を開始します。レトロゾールの内服期間は3日間または5日間となります。
があります。最終刺激としてGnRHアゴニスト点鼻薬を採卵の36時間前と35時間前に行います(左右両方の鼻腔に1回ずつ噴霧)。
ほとんど卵巣に対する刺激をせず、月経開始8日目くらいからホルモン採血・超音波検査により卵胞発育観察を注意深く行っていきます。最終刺激としてGnRHアゴニスト点鼻薬を採卵の36時間前と35時間前に行います(左右両方の鼻腔に1回ずつ噴霧)。この方法は卵巣予備能が極端に低下した方に行っています。キャンセルや採卵時排卵済みとなる可能性が高いことが難点でありますが、卵巣に対する負荷が小さいため、不成功であった場合、次周期以降も引き続き行うことが可能な場合が多いです。
超音波検査装置(エコー)でモニターしながら腟内から採卵用の針を進めることにより、卵胞を穿刺し、卵胞内溶液を吸引、卵子を回収することができます。当院では基本的に局所麻酔下にて採卵を行いますが、希望により全身麻酔(プロポフォール点滴)を行っております。採卵後約1~2時間の安静後、診察と血圧測定を行いご帰宅となります。
培養1日目(採卵翌日)
受精確認を行います。前核(PN)が2個(雌雄前核)観察されると、正常な受精(2PN)をしていると判断します。前核は、時間の経過と共に消失します。観察時間、受精卵の発生速度によっては前核が観察できないことがあります。同じく、前核が確認できなかった場合には、受精がうまく行われていないことがあります(PN未確認)。前核が1個(1PN)、もしくは3個以上(3PN以上)観察された場合には異常受精と判断し、当院では胚移植や凍結保存の対象とはなりません。
受精の状況はメ-ルで報告致します。
正常な受精
(2PN)
PN未確認
(0PN)
異常受精
(1PN)
異常受精
(3PN)
発生が順調であれば、胚移植または凍結保存を行うことがあります。
初期胚での凍結保存を行うかどうかは、培養を継続している胚の数、発生状況、過去の採卵での培養結果、治療歴・診断内容から総合的に判断し、決定致します。
初期胚においては、割球の数、割球の大きさの均一性、フラグメンテーション(細胞が分割する際に生じる細胞の断片化)の割合等を観察します。発生のスピードが順調で、割球の大きさが均一であり、かつフラグメンテーションの割合が少ない胚を良好胚と判断しています。
培養2日目 発生が順調であれば受精後42~48時間で4分割胚に到達します。
4分割胚
培養3日目 発生が順調であれば受精後66~70時間で8分割胚に到達します。
8分割胚
培養4日目 割球数が増え、発生が進んだ受精卵は、割球同士が接着(コンパクション)し、桑の実のような形態となります。当院では原則、4日目での観察は行っておりません。
桑実胚
培養5~6日目 発生が順調であれば、胚盤胞に至ります。胚盤胞は6段階で評価します。
それに加え、将来胎児になる内細胞塊(ICM)と胎盤になる栄養外胚葉(TE)の2つの細胞をA~Cの3段階で評価します。
妊娠が期待できる胚を移植または凍結保存します。
胚盤胞に到達しなかった場合や不良胚盤胞の場合は、凍結保存はせず6日目で培養を終了致します。
EBI(初期胚盤胞)
Blast(胚盤胞)
3(完全胚盤胞)
4(拡張胚盤胞)
5(孵化中胚盤胞)
6(孵化後胚盤胞)
不良胚盤胞
凍結する時期は、治療歴や採卵した周期の胚の状況を考慮し決定しますが、主に初期胚(2~3日目)および胚盤胞(5日目・6日目)となります。
胚の凍結はガラス化法(ビトリフィケーション)と呼ばれる方法で行い、液体窒素中(―196度)に保管します。
当院の規定により、胚の保管期間は1年間とさせていただきます。期限を超えて保管する場合(保管期間の延長)は、保管延長手続きを行う必要があります。詳細は「凍結卵子・胚・精子の保管延長・廃棄について」をご参照ください。
柔らかいチューブ(カテーテル)に培養液と受精卵を入れ、超音波ガイド下に子宮内腔に優しく注入します。当院ではほとんどの胚移植を経腟超音波ガイド下に行っています。
自然な卵胞発育と排卵に合わせて移植を計画する方法です。1~3回の超音波検査による卵胞チェックと必要に応じて尿中LH検査を行い、移植日を決定していきます。移植を希望される周期の月経開始10~12日目に来院していただき、超音波検査による卵胞チェックを行います。卵胞発育が不十分な場合には日にちをおいて再度、超音波検査のために来院していただきます。卵胞が16mmに達したところで尿中LH検査、GnRHアゴニスト点鼻薬もしくはhCG注射を行い、排卵を促します。GnRHアゴニスト点鼻薬、もしくはhCG注射の3~4日後に排卵確認(超音波検査またはホルモン採血)のため来院していただきます。排卵確認後、移植日を決定します。また、黄体ホルモン剤(デュファストン)の内服を開始していただきます(1日2回、朝夕食後10日間)。卵胞が発育しなかった、排卵しなかったなどの場合には、移植がキャンセルとなります。
自然周期移植にレトロゾール内服による卵巣刺激を併せた移植方法です。移植希望周期の月経開始3日目までに来院していただきます。来院後、尿中hCG検査をする場合があります。レトロゾールの内服は、生理2~3日目から内服を開始していただきます(1日1錠、5日間)。生理10日目頃に来院していただき、超音波検査による卵胞チェックを行います。卵胞発育が不十分な場合には日にちをおいて再度、超音波検査のために来院していただきます。卵胞が16mmに達したところで尿中LH検査、GnRHアゴニスト点鼻薬もしくはhCG注射を行い、排卵を促します。GnRHアゴニスト点鼻薬、もしくはhCG注射の3~4日後に排卵確認(超音波検査またはホルモン採血)のため来院していただきます。排卵確認後、移植日を決定します。また、黄体ホルモン剤(デュファストン)の内服を開始していただきます(1日2回朝夕食後10日間)。卵胞が発育しなかった、排卵しなかったなどの場合には、移植がキャンセルとなります。
卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を使用して、子宮内膜を厚くし、移植に適した体内環境をつくりだします。移植を希望される周期の月経開始1~2日目に卵胞ホルモン剤(エストラーナテープ、ジュリナなど)を開始します。卵胞ホルモン剤開始11~13日目に来院していただき、ホルモン採血および超音波検査により子宮内膜の厚さを計測します。子宮内膜の厚さが不十分な場合や、ホルモン採血の結果により、卵胞ホルモン剤を継続・増量し、再度診察と採血のために来院していただきます。場合によっては移植がキャンセルとなることがあります。移植日程に合わせて黄体ホルモン剤(ルティナス腟剤、ルトラールなど)を開始します。移植胚のステージに合わせて黄体ホルモン剤を数日間使用した後、移植となります。卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤は妊娠成立されましたら、妊娠の10週0日まで継続します。
採血により血中hCGを測定し、妊娠判定を行います。新鮮胚移植の場合は採卵から約2週間後、凍結融解胚移植の場合は移植日から9~12日後に来院していただきます。
卵子・胚(自費) | 22,000円(税込)※自費で保管している胚を移植するときも全て自由診療となります。 |
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精子(自費) | 11,000円(税込) |
胚(保険) | 10,500円(別途、初診料又は再診料がかかります。) |
精子(保険) | 2,100円(別途、初診料又は再診料がかかります。) |
《自費の胚と保険の胚を両方保管している場合》
保険の胚延長料金 | 10,500円(別途、初診料又は再診料がかかります。) |
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自費の胚延長料金 | 11,000円(税込) |
保存期限満了日が近づきましたらそれぞれの期限ごとにお知らせを致します。
料金は予告なく変更する場合があります。
○自費で延長を希望される場合 ※自費で保管している胚を移植するときも全て自由診療となります。
・現金書留にて延長料金をお支払いいただく場合
該当する同意書(凍結卵子・胚・精子延長)をダウンロードし、必要事項(記入日、住所、電話番号、患者様ご本人と配偶者様のご署名)のご記入をお願い致します。凍結胚を延長される場合は、同意書に必ずご夫婦のご署名をお願い致します。
記入した同意書と現金をご同封の上、当院宛てに現金書留で郵送をお願い致します。延長の手続きが完了しましたら、後日領収書と報告書(「胚・卵子/凍結精子 凍結保存期間継続報告書」)を郵送致します(当院からお送りする際、封筒差出人名にクリニック名の記載を希望されない場合はお申し出ください)。延長のお手続きをしたにもかかわらず、報告書が届かない場合にはお手数ですが、電話にて直接ご連絡をお願い致します。
・オンライン相談にて延長料金をお支払いいただく場合(ご来院の必要はありません)
当院HPトップ画面の診療時間下部にある、「ルナルナオンライン診療(相談)」バナーからアクセスしてください。会員登録の上、ご予約をお取りください。(「@リンク)」からのご予約ではございませんのでご注意ください。)
ご予約当日、お時間になりましたら「ルナルナオンライン診療(相談)」にログインしてお待ちください。
なお、薬の処方・医師との相談は不可となります。
保管期限延長手続きのみの場合は、「オンライン利用料550円(税込み)+各種保管延長料金(卵子・胚が1年間で22,000円(税込み)、精子が1年間で11,000円(税込み))」のお支払いになりますが、保管中の胚等に関するご質問、その他ご相談などがある場合は、前述の料金に加えて「相談料1350円(税込み)」を請求させていただきます。ご了承ください。
オンライン相談終了後、同意書を当院宛てに郵送をお願い致します。(該当する同意書(凍結卵子・胚・精子延長)をダウンロードし、必要事項(記入日、住所、電話番号、患者様ご本人と配偶者様のご署名)のご記入をお願い致します。
凍結胚を延長される場合は、同意書に必ずご夫婦のご署名をお願い致します。)同意書を確認いたしましたら、後日報告書(「胚・卵子/凍結精子 凍結保存期間継続報告書」)を郵送致します(当院からお送りする際、封筒差出人名にクリニック名の記載を希望されない場合はお申し出ください)。
延長のお手続きをしたにもかかわらず、報告書が届かない場合にはお手数ですが、電話にて直接ご連絡をお願い致します。
※自費で延長手続きをされる場合はご来院されてのお手続きは基本的に承っておりませんのでご了承ください。
○保険で延長を希望される場合
保険証の確認・登録が必要となるため、ご来院いただいてのお手続きとなります。
該当する同意書(凍結卵子・胚の保存期間延長に関する同意書)に必要事項(記入日、住所、電話番号、患者様ご本人と配偶者様のご署名)を記入いただいたものと保管期限延長専用の問診票をダウンロードいただき記入いただいたものを持参のうえ、診療時間内にご来院ください。お手続き完了後郵送にて手続き完了をお知らせいたします。
また保険でお手続きの方のお支払いは現金のみとさせていただいております。
保険・自費問わず保管期限延長のお手続きは、保管期限満了後となりますので保管期限の管理は患者様ご自身でお願いしておりますが、やむを得ず保管期限がわからなくなってしまった場合は、診療時間内に当院までお問い合わせください。
また、保険が適用される要件の一例として、
・女性の年齢が43歳未満の方
・2022年3月31日までに自費で凍結を行った胚
・2022年4月1日以降に保険で凍結を行った胚
などとなりますが、ご自身が保険適用となるか不明な場合も診療時間内に当院までお問い合わせください。
精子の延長について保険適用で延長出来る場合もございますので、ご相談ください。
「凍結卵子・凍結胚・凍結精子 廃棄依頼および同意書」をダウンロードし、必要事項(記入日、住所、電話番号、患者様ご本人と配偶者様のご署名)のご記入をお願い致します。該当項目を〇で囲み、当院まで必ず郵送してください(該当項目に〇がない場合は、確認のため連絡をさせていただきます。なお、一定期間連絡が取れない場合は、凍結保存中のすべての卵子・胚・精子を廃棄させていただきます。ご了承ください)。凍結胚を廃棄される場合は、同意書に必ずご夫婦のご署名をお願い致します。