お電話

メニュー

スタッフブログ

東京マラソン観光

2019/03/12

雨で冷え切って浅草寺近くで鯛焼きを食するところです。なお同じお店が川越クレアモールにもあるようです。やっぱりこの季節では焼き立ての熱々が最高です。日本人に生まれてよかった。傍を外国の方が通りながら、(pizza?)といっていました。鯛焼きが英語でなんというのかわからずやり過ごしました。

33日、東京マラソンの応援に行ってきました。応援ポイントとしてもっとも有名な浅草雷門前です。トップランナー達を見送ってから、1時間余り寒い雨の中、ほんとに沢山のランナー達が駆け抜けて(記念写真を撮ったり、歩いている人も)行きました。滑稽なコスプレランナーも数多く見かけましたが、ずぶ濡れの背広姿のランナーも何人か見かけました。さすがに革靴ではなくシューズだったと思いますが、あれでマラソン走るのは大変でしょう。

さて恥ずかしいことを告白しますが、実は小生初めてスカイツリーというものを見ました。日本で一番高い建築物で埼玉に住んでおり、東京にもときどき行くものの意識したことがなかったので今更ながらですが。ところで、この浅草に明治大正期に33年間日本で最も高い建築物が存在したことをご存知でしょうか。その名も凌雲閣(りょううんかく)通称、浅草十二階です。建築当時は、日本初の電動エレベーターが設置され(現在のエレベーターの日というのはこの凌雲閣開業の日にちなんでのことらしいです)、そのレンガ造りの建物は浅草のシンボルとなり、多くの見物客を集めた最新鋭の建築物であったようです。やがてエレベーターが故障し修理不能となり、周辺にいかがわしい店が軒を連ねるようになり、人気も衰退していったようです。関東大震災にて上層階が崩落し、死者も出してしまったそうです。修理はおこなわず破壊し、その33年の歴史を終えてしまいました。ちょうど私が鯛焼きを食べている、ちょうどこの辺りに建っていたようです(ネットで調べました)。

私が凌雲閣のことを知ったのは、実は大分以前のことですが、江戸川乱歩作の名作『押絵と旅する男』です。主人公の兄がこの凌雲閣の屋上から所縁ある望遠鏡(双眼鏡だったかも)で階下の街を眺めていて、ある若い女の子を見染めます。実はこの女の子は、押絵の中の人形なのですが、この恋慕の情は益々つのり、兄は狂気のうちに行方不明となってしまいます。実は兄はその絵の中の人形となっていた。。。これ以上書くのはやめておきましょう。ご興味のある方は読んでみてください。江戸川乱歩の小説の中では最も好きかもしれません。実はこの小説は映画化もされていて、この行方不明の兄の、悲しい若い妻役を若き日の鷲尾いさ子(小生、結構好きだった女優)が演じています。映画の最後の方で、弟に対して若干怪しい素振りをみせます。

話が大分それてしまいました。今連続TVドラマの『いだてん』の中で、金栗が浅草を駆け抜けるシーンだったと思いますが、凌雲閣が画面に登場しました。ちゃんと時代考証しているのですね、さすがNHKです。ということでマラソンつながりとなったところで今日のブログは終わりとします。あの背広姿のランナー、最後まで完走したのかな。