HYSTEROSALPINGOGRAPHY子宮卵管造影検査
子宮鏡検査
予約
月経8-11日目(月経周期不順の方は要相談)
※出血が少しでもあると検査できません。
閉経後・お薬で月経を止めている方はいつでも検査可能です。
卵管造影検査とは
造影剤を子宮から卵管に注入する事により、子宮の形態・卵管の通過性・卵管周囲の癒着状態を評価し、治療方針を決定する為に行います。
子宮の中に細いカテーテルを挿入し、レントゲン室に移動します。
その後、造影剤を注入しながらレントゲン撮影を行います。検査結果は当日説明いたします。
以下に該当する場合、検査できません
- 造影剤によるアレルギー歴のある方
- 甲状腺機能亢進症の方(内科主治医より許可が出ている場合は可)
- クラミジア感染症 未検査もしくは未治療の方
- 腎機能の悪い方
- 月経の出血が継続している方(完全に終了していないと検査できません)
- 排卵後の場合(妊娠の可能性がある場合)
- バリウムによる胃腸造影剤検査後1週間以内の方
- 他院で油性造影剤を用いた子宮卵管造影検査後半年以内の方
- 糖尿病薬(メトホルミン・ブホルミンを含む薬剤)使用中の方
→検査前2日間・検査日・検査後2日間 合計5日間の内服中止の必要があります。
注意事項
- 検査終了5日前後、出血が続く事があります。
- 骨盤腹膜炎(卵管・卵巣周囲の炎症)を起こす事があります。
風邪症状のない38℃以上の高熱・強い腹痛がある場合はご連絡ください。 - 当日は、必ずスカートを履いて、ヒールの低い・着脱しやすい履物で受診してください。
- 検査後に消毒液(茶色)の付着の可能性があります。ナプキンをご持参をお勧めします。
- 副作用でアレルギー(熱感や発疹)が起こる事があります。(詳細裏面参照)
→十分に水分摂取して検査に臨んでください。
処方薬剤について
- 検事前に処方されている鎮痛剤の座薬を検査予約時間30分~90分前に使用してご来院してください。
座薬の挿入が困難な方は内服薬を処方します。(座薬と比較して効果弱い・胃痛の可能性あります。)
ご希望により、子宮への局所麻酔(税込5,500円)も行う事ができます。 - 検査後に抗生剤の処方があります。途中で中止せずに処方日数分しっかりと内服してください。
造影剤について
当院では、水溶性造影剤(イソビスト)・油性造影剤(リピオドール)のいずれも推奨しており、患者様のご希望に応じ、選択していただいております。
水溶性造影剤は、安全性が高く・造影剤が残留しない為長年にわたり標準的な選択肢とされてきました。
一方、油性造影剤(リピオドール)に関しては近年の研究により検査後の自然妊娠率が有意に高まる事が報告され、改めて注目を集めています。
油性造影剤使用時は、使用量を最小限に留め、月経が完全に終了した状態で検査を行う等 安全に十分配慮した対応を行っております。それぞれに特徴や利点がございますので、最適な選択をしていただければと思います。
水溶性造影剤 (イソビスト) |
油性造影剤 (リピオドール) |
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利点 |
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欠点 | 速やかに吸収される為、リピオドールと比較するとアレルギーリスクは高い。 |
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アレルギー反応 (共通) |
5%以上:熱感(ぽかぽかした感じ) 0.1~1.0%:くしゃみ・かゆみ・発疹・吐き気・嘔吐 0.004%(非常に稀):ひきつけ・呼吸困難・血圧低下・意識消失 0.001%(非常に稀 発生した場合報告が必要):心停止に至ったという報告がある。 |
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費用 (保険) |
約5,000円 (※7,300円) | 約10,000円 (※18,000円) |
※造影剤の使用量により、費用が変化します。 別途点滴代(+500円程度)を要する場合もあります。 |